家族の記録)距離

ふっと感じた。

 

 

ベッドが入って2日目。

仕事終わって買い物してから実家へ行ったら、相変わらず母は寝ていた。

ご飯食べるか?と聞くと、「ちょっと待って」というのが、ここ最近の母の口癖だ。

多分、ずっと父から「食べないと駄目だ」「食べられなくなったら病院行くんだぞ」と言われているから、食べなければならないという気持ちが根底にあり、食べる気力がないのだが、猶予を下さいって事なんだろうなと思ってる。

 

ご飯やスープ、コロッケ、マグロタタキなど、食べられるものを用意したが、結局私がいる間には食べることはなかったし、起きることもなかった。

 

途中痛みがあるというので、夜の定期薬より先に痛み止めを飲ませ、少し落ち着いたようだが、いつもなら見てるTVも全く見ずに伏せったまま。

ご飯を食べ終えてから、背中や頭のマッサージをしてあげた。

 

何も出来ないな…

と感じたし、

あぁ…何か、

少し『向こう』に行きかけてるのかな…

とも思った。

そこに居るのに、

少しだけ出来た『距離』を感じた。

 

父が使ってる布団を、制度を使って洗ってもらってる関係で、今は自分の寝泊まり布団がないのと(父が使ってる)、私自身の定期医者通いがあるため泊まらず、実家を後にしたが、、、何とも言えない気持ちにさいなまれた。

 

悲しみというより、虚しさ。

やっぱり色々とやっても、結局何も出来ないもんなんだな、と。

 

でも、まだ日々は続くから、接することが出来るうちは出来る限りのことをしていこう。

 

ただそれだけしか思えなくなってきた。