家族の記録)父、デイへ行く

なんだかんだ言っても。。。


多分老人あるあるだろうが、年をどれだけ取っても自分のことは自分で出来ると思っていることが多いし、何か公的なサービスなどを利用するのを「いやいや要らない」「必要ないから」とか言う。

でも老人向けのサービスというのは、あんまり見栄えがしない(?)代わりに、もうそこそこ始まって年数も経っているから、やっぱり必要とされるものがあるし、大体が受け入れられるものになっている。

先日実家に設置した「手すり」もそうだ。
当初は「そんなの要らない」「無くても大丈夫」と言って渋っていたのだが、「まぁまぁとりあえず使ってみて、嫌なら止めればいいからさ」で使い始めると、もう無いと困るくらいに使い倒してるし、「あのさ、ここにもう1本手すり付けてくれないかな」とまで言い出す始末。

父には外に出て欲しかった。
もう車に乗れなくなり、たまにタバコを買うのに、頑張ってコンビニまでは行っているようだが、それしか外出はしていない。
私との買い物も、もう行くのを基本的に止めてしまった。行く?と聞いても、いやいいや、と。

趣味もなくて、最近は母ではなく本人がパズルにはまっており、老人には難しいノーマルピースを頑張ってやっているのが、唯一の楽しみ。(あとはTVでスポーツを見ること)
母の面倒を見てくれていて、ストレスが溜まっているのは分かってるし、我慢もしてる(から、入院させようと思ったのに、、、前日の記事に続く、、、)のを知っている。

自宅に看護の人などが来てくれるおかげで、唯一他人との接点があるが、個人的にはまたそこの世界も固まってしまってるので、少し視点を変えさせたかった。

そんな中で介護認定で出たのが、一番軽い「要支援1」。
もう90歳を越えているのに、介護すら付かなかった。
ただ、何とか認定は出たので(認定外だと金額が・・・)、母のケアマネさんに軽く相談させてもらったところ(本当は対象じゃないのに駄目なんだけど、ま、母に関連することでもあるので、おまけ的な)、近くのデイサービスを紹介してくれたので、そこから先はこちらで対応した。

ちなみにそのデイサービスは、基本的には体操とかマシン器具での運動がメインのデイサービス。
皆で歌いましょうとかのレクリエーション的なのは好きじゃないのは知ってたので、こういう方が合ってると思って。

施設に連絡してまずは見学させてもらった。
行ったら同じように見学に来てるお爺さんがいてご挨拶したが、年齢を聞いたら80歳代で、「まだ、若いなぁ」と父はつぶやいていた。(ま、まぁね、、)
でも本人そんなに悪くないと思ったようで、とりあえず行ってみるということになった。

お昼を自分でそそくさと食べていたので、必要か分からないので飲み物とタオルと上履きをあわせてカバンに入れてあげながら、なんだかまるで子供を送り出す親ってこんな感じなんだろな、、とか思いながら準備して送迎を待った。

迎えの人が来て、その場で体温をはかって、いってらっしゃい。
(ちなみに体温は35.9だった、、こんな暑い日なのに低かったな、、)

そうして出て行った間、病人の母を見守った。
別に何する訳ではないが、さすがに3時間以上の間、一人にする訳にはいかないし。
お昼を二人で食べた後、母は寝たり起きたりを繰り返ししていた(いつものこと)
その間に、洗濯をちょっとしたり掃除をちょっとしたりなどしたり。

夕方になり父は戻ってきた。
どうだった?と聞くと「簡単な動きばっかりだったから物足りない」と。
まぁ初回だし、そもそも心臓が怪しいらしいので(今更知ったが慢性心不全らしい)あんまり激しい運動は無理だから、少しずつやるんだよ、と諭した。
あと私の持論ではあるが、運動は「物足りないのを少しずつでもずっと続けるほうが良い」と思ってるので、物足りないと感じたのなら、まだ出来る余地もあるなとも思った。

何よりそのデイの場にいた他のご老人たちの事とか、色々と母に話してるのが良かった。
テレビで見た話とかはあくまでテレビの向こう側の話だが、やっぱりリアルな話の方がいいなと聞いていて感じた。

そして物足りないとか、男性より女性が多かったとか色々ブツブツ言ってるが、まぁそんな感情を持てることも、今の生活ではなかった訳だし、多分そういう文句を言いながらも、そのうち行くのが普通になっていくだろうと思ってる。

そもそも先日見学に行った後「いつから行けるの?」とか聞いてきてて、なんだ行きたいんじゃんと思ったし、ブツブツ言いながら、なんだかんだで楽しみなんだろな、言わないだけでと分かった。(結局手すりのときと同じ)

また帰宅して、私がちょっと買い物行って戻ってきたら、なんかちょっと動きがよくなってたというか、本人の気分の問題かもしれないけど、やっぱり違うなって思ったので、今後の変化を注目しようと思っている。


それにしても。
母のことといい、父のことといい、本当にある意味勉強になってる。
勉強というか、自分の人生の予習というか・・・介護の認定やサービスのこととか。
自分が本当の高齢になって、介護なのか支援なのかもちろん分からないけど、どっちも認定からサービス利用まで経験してきているので、どうしたらいいのかとか判断できそうだな、、とか思ったりしている。