家族の記録)つまらないことで

いつだってトラブルメーカーは父。


思えばずっと昔からそうだった。
あの時も、そうだった。
ほんの10年前に謝っていたが。

今日、ホントに生きた心地がしない事件が起きた。
結果論的には何もなかったのだが。

突然夕方になって、父が「買い物に行こう。母も行くから。」と言いだして、部屋へ行くと、若干渋ってた母に、父は「ほら、行くぞ!」と急かし立て、仕方なくとりあえず行くわ、と、約2ヶ月ぶりに着替えて出ること。
(その着替自体も結構大変になった)

杖をもたせて出掛けたスーパーで、カゴを載せたカートを押して一回りしたが、やはり疲れたようで、併設されてた飲食スペースで休んでて貰う間に会計などを済ませた。

そこまでは良かった。

帰宅して、駐車スペースに入れる前に父と母には降りてもらう。これはいつものこと。
杖をもたせて、母は10数メートルほど歩いて車の駐車スペースを横切り、玄関前の砂利の所に達したが、暗いかなとヘッドライトをつけつつも、エンジンを止めようとしたその瞬間に、母がいきなり後ろに倒れてしまった。

私はもう息が止まってしまったくらいに、速攻で車を止めて飛び出して母の元へ飛んでいった。

大丈夫大丈夫とまず言ってる時点で少し安心はした。
頭は打ってない、尻もちをついた感じだと。

だが、今度は立てない。
身体を抱えるも足が言うことをきかないようで、立ち上がれない。
(単純にもう筋力がないのと疲れもあったと思う)

父はおんぶするとか言い出したが、90をこえて腰の曲がったお爺さんが50kgの人を持てるはずなんかないので(本当にこの人は無茶苦茶)、まず足を何とか前に出してもらい、両脇を二人で抱えて何とか立ち上がらせ、家の中へようやく入れることが出来た。

尾てい骨のところに湿布を貼ってあげ(多分気休めだが)、横になってもらった。


そもそも、老人二人、足元がおぼつかない二人を連れていく身にもなりやがれ、と心のなかで怒りが込み上げ、また、もしこんな父のワガママで連れ出したことで転んで頭を打って…なんてことになったら、今まで沢山お世話になった人などに申し訳ないし、私もそんなつまらない最後なんて見たくないのだ。

そして本当にこれは運良く大丈夫だったが、こんな事で小さく運を使っているようで、本当に腹立たしいと思った。

もう多分次はない。
そうなったら断固として文句を言おうと思う。

何で本当にこっちの身になってくれないのだろうか。

いつだってそうやって自分の事ばっかりなのだ。