母の記録)こんな風になるのかな

ほんの少しのことだったけど。


在宅で仕事してて、お昼前に部屋へ行ったら、母は静かに寝ていたのだが、何か様子が変だった。

目はうつろだし、顔色が良くなく、端的に言うと生気がない。患部が痛む?と聞くと、うん…と答えるも、手を握ってみたら力がない。

え、ここでいきなり「ガクン」が来ちゃったのか…?

と思っていたら、お試しで申請したお弁当が来てしまい、玄関先に出て対応して部屋に戻ったら、あの生気がない状態ではなくなっていた。(ただ調子は良くなさそうではあったが)

結局調子はそこから多少は上がって、午後からの往診とかには相変わらずの調子で応えてるし、ちょっとしたことで怒って軽く怒鳴る、など、いつもの様子には戻った。


ただ、あの時の様子。
もしかしたら、あんな風になっていくのかもしれないな、と思った。

それがどのくらい先かは分からない。
もしかしたら余命よりもずっと長く先のことかもしれないし、急に来るかもしれない。

自分にとって、ちょっとした心の準備をさせられてる気がした。



夜になると調子が出てきた母、せっかく買ったスピーカーのケーブルを外し、テレビから聞こえなくて、聞こえにくいから嫌だと言い出して、また怒ってた。

「自分もやろうかな」と今日からパズル(別で買ってあったもの)を始めた父。
本当はスピーカーは耳の聞こえが悪い父のために買ったのだがな…ホントに相変わらずなのである。

ま、多少元気に怒ってるうちが華か、、
と、あの時の生気のない様子を思い浮かべながら、また耳栓をする夜だった。