家族の記録)母の筋力、父の涙
高齢者二人を相手にする。
母の筋力
朝ごはん食べ終えた後で、父が「風呂に入るぞ」とお湯を張ってくれたので、じゃ母の髪を洗うか、と一緒にお風呂へ向かうことに。
まず向かうのに歩くが、だいぶおぼつかないし、パジャマを脱いだら本当に細くなった身体に寂しさが。
そして浴室に入ろうとするも、もうその足元が少し危ないので支えながら風呂椅子に座らせたが、今度は支えがない状態で座っていられない…
風呂のフチなどに手をかけて座ってもらったが、筋力低下を感じざるを得なかった。
あと何回、こうして頭を洗ったり、お風呂に入れたり出来るだろうか…と思いながら、頭を洗ってあげて、背中をこすってあげて、洗ったあとは湯船へ入るのを少し介助してあげた。
また上がる時も支えてあげたのだが、一番筋力低下を感じたのは最後にパジャマを着る時だった。
もう抵抗がなくなったリハビリパンツと、パジャマのズボンをはこうとするのだが…
座ったままなのに、通そうとする右足が上げられない。
本人は茶化すように「あれー?」などと言い苦笑いした感じで、右足を自分で持ち上げて足を通したのだが、見てるこっちは、うーん…と言う感じだった。
痛み止めが強くなり気持ち悪さから食べられなくなってるが、動けない以上に本当に食べないとこんなに体力や筋力が落ちるのかと…
看護師さんへの連絡帳にその様子と共に、そろそろ風呂に入れる介助のお願いをしたい、また月末くらいにベッドも検討したいということを記載した。
多分この感じだと、個人的な感覚では、ガクンと来ることはないだろうが、緩やかに寝たきりになっていくだろうなと思った。
そうなると、もう布団では難しい。
私と父はどっちでもいいのだが、看護師の方々がやりやすい方がいいのだ。
今後はそっちが大事になってくる、そんな気がしてる。
ただようやく痛み止めの吐き気はだいぶ収まりつつあり、痛み止めから来る便秘も少し解消してきて、またその便秘解消に飲み始めた薬が効いてるようで、今日はかなり調子がよく、ようやく昼も夜も食べられて(量は少ないが、そもそも食べられなかったのでゼロからイチは大きい)、また水分も摂れるようにもなった。
少し小康状態になりそうで安心した。
父の涙
母が風呂に入ってる時間と買い物に出てる時は父との会話の時間だ。
母は病気だが、聴力は別に衰えてない。
父は病気はないが、耳があまり聞こえない。
なので、父と話すとどうしても母に丸聞こえになってしまい、話す内容によってはやはり母の前では話しにくいのだ。
それで入ってる時に近くにいき、耳元に話しかけて、今後はベッドにするがいいか?など聞いたら、もう任せる、などと話してた。
で、もう色々とこっちが言っても全然聞こうとしないし、イライラするけど諦めてる、と言ういつもの話を始めたのだが、、さすがにここんとこの母の様子もあり、泣き出してしまった。
父はずっと母と一緒にいて、免許を更新せず車にも乗れなくなり、ストレスの発散方法が分からなくなってる感じだった。
先週ちょっとした事件もあったのだが(書かない…)、やはりかなりストレスがあるんだなと、泣き出した父の背中をさすってやった。
皆お父さんのことは心配してるし、一生懸命やってるの皆分かってるし、大丈夫だから何か辛いなら言わなきゃ駄目だよ、と言ってあげた。
嗚咽する父はちょっと見てて、こっちが辛かったし、ホントにゴメンと思った。なかなか病気の母の方がどうしてもやることが多いが、父も高齢者だからな…
近々要支援1の父でも行けるデイサービス(なかなか要支援だと数が少ないんだよね…)に見学行くが、とりあえず通って貰いたいなと願ってる。
高齢者二人いると、ホントに色々と大変だが、まぁ少しずつやれることを頑張っていくしかない。