母ガンの記録)出来ること少しずつ

この日のためだった。


老人は一部の人を除いて、とにかく風呂に入りたがらない。
うちの両親もそうだ。

しかも病気の母の方は認知症あるから、入ったのが直近の記憶になってて、入る?と聞いてもこないだ入ったで。
身体は最悪拭けば、も思うのだが、髪がベタベタだし参ったなと。長いままの彼女、切るのも嫌がってるし、とかすと固まってて困る。

来週には血は繋がりないが妹が来る。
せめてそこまでには(直前とは言わないが)と思うが、風呂には入れど髪を洗わない、、

イチかバチかで、
「これから私入るから、あなたも入らない?
で、髪を洗ってあげるよ。美容院みたく、なんもしなくてもいい方法でやるよ?楽よ?」
と言ったら、何が響いたのかは不明だが入る、と。

なので、さっさと自分はシャワーだけして、風呂を軽く掃除してお湯張りして、入ってもらうことに。

湯船に入って早々に(後だとのぼせるから)湯船のふちにタオルをおいてそこに頭を載せて、髪を洗ってあげた。

お湯をかけてあげて、まずはほぐしつつ、マッサージみたくしてあげると、お湯の暖かさとマッサージで気持ちよさそう。


絡まって固まった髪をとかすと、かなり抜けた。
抗がん剤治療とかはしてないから、単なる年齢的なものなのか、それとも病気から来るのか、痛み止めの副作用なのか、それは分からないけども。相当抜けた。

そしてシャンプー、ここでも軽くマッサージしながら洗ってあげ、流して、リンスをつけて、またマッサージして流して。
最後もまた軽くマッサージしてあげた。

あんまり長いとのぼせるので、なるべく早めにやりつつ、急がずに。

その後は私は外に出て待ったら、そこそこ時間経って出てきた。
多分洗ってない気がするが、まぁ入ってくれただけでいいと思ったので、まずは良かった。

上がってから見たら足の爪が伸びてたので、私も手伝いながら切って、その後は、今度は足のマッサージをしてあげた。膝から下、足裏まで。

そうすると本当に目がトロンとなって「眠くなっちゃった」と昼寝というか、夕寝をしてしまった。

起きた時に「また来週も洗うから入ろうよ」と言うと、うんと答えてくれたが、どうかな。

〜〜〜

今からちょうど20年前にもなるのか、色々と自分の人生の初の折返しみたいな時に、アロマテラピーの学校へ行った。

アロマテラピーのインストラクター資格までは取ったのだ。
同時期にフーレセラピーも習ったし、バイトでサロンにもつとめて、施術の仕事は少しはやった。

結局その時には自分の仕事にはならなかったけど、あぁこの日のためにやってきたんだろうな、と思った。
だって、一番のお客さんだもの。

本当にやっておいて良かったと思った。
あの時の知識はそこまで大きく今も変わらないし、扱い方だったり、どうすることが気持ちいいかというのは、あの時に沢山学んだから。

またこういうののひとつひとつの積み重ねで、思い出を作っていこうと思ってる。